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ニューシャトルあれこれ
埼玉新都市交通伊奈線・ニューシャトルは、東北・上越両新幹線の建設に伴い、大宮市(現さいたま市)・上尾市・伊奈町の沿線地域住民の足として昭和58年12月に開業した新交通システムです。新幹線高架軌道の張り出し部分を活用して、大宮と内宿(伊奈町)の間12.7kmを走り、通勤・通学や買物客等の輸送に公共交通機関としての役割を果たすとともに、沿線地域発展の原動力となっています。
運営主体は、埼玉県及びJR東日本(元国鉄)と沿線のさいたま市(元大宮市)・上尾市・伊奈町の自治体、銀行、私鉄等の出資により設立された第3セクターの埼玉新都市交通株式会社です。
高架を走る車窓からの眺めは抜群です。よく晴れた日には、大宮の市街地の彼方に秩父の山並みや富士山の霊峰を望むことができます。
また、沿線北部の周囲は、春の新緑の彩りと、秋の色とりどりの紅葉がすばらしく、四季折々に変わる自然の美しさをいまだに残しています。

ニューシャトルの特徴
- 駅は概ね1km間隔に設けてあり、バスに近い利便性を提供しています。
- 電車はワンマン運転です。コンピュータシステムによるATC(自動列車制御装置)やARC(自動進路制御装置)により、安全性を確保しています。最高速度は60km/h、表定速度は31km/hで運行しています。
- 6両編成(定員260名程度)の車両は、小型軽量で、ゴムタイヤのため騒音・振動は少なく、乗り心地は快適です。
- 鉄道とバスの中間を担う中量輸送機関として、地域に密着し、人にやさしい輸送サービスを提供しています。
ニューシャトルの名称
- "ニューシャトル"の名称は、起点の大宮駅と終点の内宿駅を織機の梭(ひ)つまりシャトルのように往復する意味から名付けられた愛称です。
大宮駅構内図
駅舎
- 駅ごとにシンボルカラーを定め、駅舎にその色帯を付けてわかりやすくしています。
- 安全確保のため、各駅にホームミラーやホーム柵を設けています。
- 大宮駅にはホームまでのスロープがあります。
鉄道博物館駅、加茂宮駅、東宮原駅、今羽駅、原市駅、沼南駅、丸山駅、伊奈中央駅、羽貫駅、内宿駅にはエレベーターを設置しています。
なお、鉄道博物館駅にはエスカレーターも設置しています。
各駅の詳しい情報は、路線図・駅情報をご覧ください。
車いすをご利用のお客さまへご案内
エレベーター未設置の吉野原、志久駅では、階段昇降機を使用いたします。
階段昇降機の準備には時間がかかりますので、ご利用の際は事前にご連絡ください。
ニューシャトル大宮駅:048-643-1818
走行路
- 走行路は、東北・上越両新幹線の高架張り出し部分を活用した高架方式で、最大勾配は59パーミル、最少曲線半径は25メートル、勾配区間等には融雪装置も整備しています。
- 走行路の側方には列車を誘導する案内軌条と、動力電源として三相交流600Vの電車線を設けています。
車両基地
- 丸山駅付近の東北・上越両新幹線が分岐する三角地帯に車両基地があります。
ここで車両の留置や整備等を行っています。
安全システム
- ニューシャトルはワンマン運転で、ATC(自動列車制御装置)、ARC(自動進路制御装置)を採用し、丸山車両基地に併設の指令室で集中制御しています。
- 信号は列車の運転台の車内信号機に表示され、許容速度を超えるとATCにより自動的にブレーキがかかる仕組みになっています。
- 指令室の指令員と運転士は無線電話機により直接交信することができ、非常の際は迅速かつ的確な対応をとることができます。
また、事故等で列車が止まったり遅れが生じたときは、指令室で駅の案内放送を行うことができます。 - 駅ホームに非常ボタンが整備してあります。非常ボタンを押すと、列車に危険を知らせるとともに、感電防止のため駅付近の電車線が停電します。
- 駅や車両には防犯カメラを整備しています。
車両
- 車両は小型軽量化を図っています。さらに車輪はゴムタイヤ、動力は電気のため排気ガスも出さずに騒音・振動も少なく、周辺への影響を少なくしています。
- 車両の前後に案内操向装置を取り付けており、前にも後ろにも同一性能で案内操向ができるようになっています。
- ゴムタイヤは中子式の空気タイヤで、中子があるので万が一パンクしてもつぶれずに走行可能です。摩耗したときは外側のゴムだけを交換します。
現在、すべて車体のカラーが異なる3形式14本の車両を運行しており、日々多くのお客様にご利用いただいております。
2020系
2015年から順次導入している最新型の車両です。車体がステンレス製からアルミ製に変わり、車内のデザインも一新しました。編成ごとに車体のカラーが異なる6両編成5本を運行しています。2016年度のグッドデザイン賞を受賞しました。
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21編成 2015年運行開始 グリーンクリスタル |
22編成 2016年運行開始 ブライトアンバー |
23編成 2016年運行開始 ピュアルビー |
24編成 2019年運行開始 ゴールデントパーズ |
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25編成 2020年運行開始 トワイライトアメジスト |
2000系
2007年から導入し、車体は当時の主流であるステンレス製で、混雑緩和のために幅広にし、LED案内表示器等を備えつけるなど1050系と比較すると車両各部を一新しました。6両編成で7本運行しています。
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01編成 2007年運行開始 レッドパープル |
02編成 2010年運行開始 オレンジ |
03編成 2011年運行開始 グリーン |
04編成 2011年運行開始 イエロー |
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05編成 2012年運行開始 ブルー |
06編成 2013年運行開始 レッド |
07編成 2014年運行開始 さくら色 |
1050系
1990年の羽貫ー内宿間の全線開業時から順次導入した車両です。開業当時から運行していた1000系のモデルチェンジ車で、基本性能は同一ですが、前面のスタイルが変わりました。6両編成で2本を運行しています。
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52編成 1998年運行開始 コスミックブルー/ホワイト 2019年4月塗装変更 |
53編成 1999年運行開始 フレッシュグリーン/ホワイト 2019年4月塗装変更 |
保守用車(軌道モーターカー)
保守用車は、ニューシャトルの走行路や信号設備等の点検・修繕等に使用する業務用車両です。通常は、終電後の深夜時間帯に作業を行うため、お客様のお目にかかる機会は多くありませんが、ニューシャトルの安全運行を確保するために不可欠な車両です。2017年、開業以来30年以上にわたり使用してきた旧型車両に代わり、新型保守用車を導入しました。
新型保守用車は、旧型に比べ大型の可動式クレーンを搭載しており、作業性が向上しました。また、営業用電車と接続できる救援カプラーを搭載しているため、故障した電車を牽引する際の安全性・作業効率も向上しています。
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保守用車 (軌道モーターカー) 2017年導入 |
クレーン展開時の様子 | 営業用電車の救援併結訓練の様子 |