主任運転士
地元・埼玉で働く喜びを抱き
運転席から"ニューシャトル新時代"を牽引。
地元の埼玉に運転士としての全てを捧げたい
他県の鉄道会社からの転職で、2022年に運転士として入社しました。前職は埼玉の自宅から毎日片道2時間半かけて通っていたのですが、40代を目前にしてワークライフバランスを見直したいと思い、転職を決断しました。
地元・埼玉は古き良きメモリーが詰まった思い出の街なので、いずれは自分の培ってきた運転士としての経験を全て発揮して役に立ちたいという思いが以前からありました。しかし、前職での勤続年数を重ねるほど居心地がよくなってしまい、辞めるタイミングを決めるのは非常に難しかったですね。
前職から運転士一筋でやってきたので運転技術に関して一切不安はなかったのですが、(運転士と車掌が乗務する)ツーマン運転の前職に対し、当社は運転士が一人で乗務するワンマン運転という大きな違いがあります。以前は車掌と二人三脚で一つの列車を運行し、ドア開閉や異常時の案内放送などは車掌に任せることができました。ワンマン運転ではその動作も運転士が担っているのですが、前職で車掌と絶対的な信頼関係を築き、彼らの一挙手一投足を見て頭に叩き込んでいたおかげで、ドア開閉や放送といった業務もスムーズに対応することができました。そうした部分に過去の経験が役立っています。
前職では線路にたびたび野生動物が入ってくることがあり、外部要因に神経を使う場面が多かったのですが、ニューシャトルの営業路線は全線高架という特性上、野生動物の進入がほぼないことが嬉しいことの一つでもあります。それだけでストレスがかなり軽減されています。また、前職では途中の休憩の際に話し相手がいないということがよくありましたが、当社では誰かしらいるのでコミュニケーションを密にできるのも大きな魅力です。
多種多様な経験を持つ社員同士が高め合う環境
運転管理所は若い人が多く、活気があって、やる気に満ちあふれています。新卒・中途も分け隔てなく積極的に発言できて仕事に打ち込める職場です。中途入社の中でも、大手企業から来た人もいれば、中小企業から来た人もいるので、各々がそれまで培ってきた経験を出し合って、足りない部分を互いに補い合い、それを通して会社を良くしようという思いがあります。
一例を挙げますと、私は人と接したり、話を聞いたりするのが好きなので、今後は部下をマネジメントしつつ、運転もできるプレイングマネージャーを目指したいという思いがあるのですが、何百人もの部下をマネジメントしてきた経験のある方から、「マネジメントではこういうことは言ってはいけないんだよ」と優しく諭してもらったことがありました。さまざまな経歴の方がいるからこその環境だと思います。
“ニューシャトル新時代”を象徴する社員へ
当社は非常にコンパクトな会社なので、異常時も本社の方々が率先して駅に出てお客さまの対応をしたり、指令所に出向いて一斉放送をしたりといった場面があります。良い意味で社員同士の垣根が低く、会社全体が一致団結して、早急に通常運行に戻そうと結束しているところに感銘を受けました。
また、2023年に開業40周年を迎えたのですが、その際に節目にあわせた記念列車を企画しました。自分自身も同じタイミングで40歳を迎えることから会社と同年齢の運転士が運転したら、企画そのものに付加価値と奥行きが出ると考え、志願しました。実際に羽貫駅を出発する列車の運転を担当させていただくともに、関連するイベントの企画にも携わることができました。40周年の記念列車、イベントの2つを形にすることができてうれしかったですね。さらに、4年ぶりとなった新型車両2026編成(2024年デビュー)の試運転や試乗会、報道関係者向け特別列車の運転士にも抜擢していただき貴重な体験をさせてもらいました。今後も沿線地域に根ざしたイベントやサービスの企画に携わりたいと思います。
一方で、コロナ禍を乗り越えて、パラダイムシフトする時期――伝統を守りながらも変革すべき部分は変革する時期――に来ているのかなとも思っています。今まで当たり前だった文化でも、もう時代にはそぐわなくなっている部分もあります。中途で入ってきたからこそ、変革に力を入れ、“ニューシャトル新時代”を象徴する社員になりたいですね。