運転士

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運転管理所/2022年度入社

運転士になる未来は全く想像していなかった

埼玉新都市交通との出会いは、卒業後の進路を考えていた際に、先生のアドバイスを受けて説明会に行ったのがきっかけです。会社で働く先輩社員の方と会話をする中で仕事のおもしろさを知ったことはもちろん、仕事について話す先輩社員がとても生き生きしていたことが印象的でした。

もともとは鉄道がとても好きだったというわけではないのですが、入社してから勉強してみたいと思いました。そして、インフラ関係は安定しているというイメージと、会社の担当の方が好印象だった、何より私自身も使っている身近な路線だった、ことがきっかけで最終的に入社を決めました。特にキャリアについて具体的なプランはありませんでした。

最初は大宮駅に配属されて、先輩や上司の皆さんに鉄道業界の基礎をみっちりと叩き込まれました。2024年10月に現在の運転管理所に異動し、半年間の養成期間を終えて2025年4月から運転士として働いています。

運転士の養成期間は厳しい毎日でしたが、安全運行を担う責任ある仕事だからこそ必要な過程だと実感しました。「試験に落ちたらどうしよう」と考え込んでしまい、ストレスを強く感じることもありました。

同期との鉄道に関する初期知識の差にもプレッシャーを感じていたのですが、指導員の方が粘り強く教えてくださったり、同期も私のペースに合わせて一緒に勉強してくれたりと、周りの方々に支えてもらって自分でも驚くほど成長を感じることができました。同時に、鉄道に関する知識がなくても問題はないけど、運転士になるために人一倍の“努力”が必要だということも学びました。

周りのサポートと自分の努力を経て、無事運転士免許を取得することができました。運転士になる未来は全く想像していませんでしたが、初めて一人で運転席に座った日の景色は、今でも鮮明に覚えています。同期と励まし合いながら乗り越えた日々は、今でも心の支えになっています。

求められるのは自己管理

運転士にとって重要なことの一つは時間管理です。列車のダイヤに合わせた勤務体系なので、毎日出社時間が異なり、「6時6分出社」という分単位での指定もあります。時間に厳しく自己管理できる人が運転士に向いていると思います。

もう一つ、運転士の仕事は思った以上に体力が必要です。駅の勤務も不規則なサイクルだったので最初は余裕だろうと思っていたのですが、運転中は集中力が求められるので、思った以上に疲労が溜まります。運転士を目指す方は、今から体力づくりや体調管理を意識するといいと思います。休日はジムに通って体を動かしつつ、リフレッシュするようにしています。美味しいものを食べに行くのも楽しみの一つで、新しいお店を開拓するのがちょっとした趣味になっています。

両親が安心してくれる仕事ができている

仕事のやりがいは、お客さまを運ぶだけでなく、その方の「時間」や「気持ち」も運んでいるという責任感。私は子どもが好きなので、駅で小さい子に「お姉さん、頑張ってね」と声を掛けてもらえるのが嬉しいですね。ホームの端で発車を見るために待っていてくれる子がいると、手を振って応えることもあります。癒される瞬間です。

両親からも「いい会社に入ったね」と言ってもらえたことが嬉しかったです。私が運転する列車に乗りに来てくれたことがあったのですが、運転席の真後ろにずっと張り付いて私の動画を撮っていて。大宮駅から内宿駅までの運転時間は30分程度ですが、2時間ぐらいに感じました(笑)。両親に迷惑をかけることもありましたが、両親が安心してくれる仕事に就けたことが何よりの誇りです。

当社の良いところは、社員同士の距離が近く、先輩・後輩問わず相談しやすい雰囲気があるところ。また、キャリアアップの道が開かれていて、やる気次第で新しいチャレンジができる環境も魅力の一つです。私は運転士としてまだまだ未熟なので、経験を積んでいる最中ですが、将来的には現場を回ることの多い事業課や社外の方と関わる機会が多い営業課などの仕事にも挑戦したいと思っています。

自分のためから、誰かのためへ

会社に就職したことで、「自分だけのために生きる」から「誰かのために働く」ということを強く感じています。この実感が自分を少しずつ大人にしてくれている気がしています。

「この仕事がやりたい」という明確な想いがなくても、まずは“人と関わること”や“責任感を持って仕事に向き合うこと”に興味があるならぜひこの業界に飛び込んでみてほしいと思います。働く中で“やりがい”は必ず見つかります。ぜひ皆さまのご応募をお待ちしています。