技術係
育った街の鉄道を私が守る。
プロとして揺るぎない誇りを胸に。
年上社員とも気軽に話せる関係性
私は工業高校の出身なのですが、高校で行われた企業説明会で、鉄道の保守分野に興味を持ったことが入社のきっかけです。「鉄道といえば通学や外出で使用していたニューシャトルだ」と思い、育った地域に貢献もできると考えて埼玉新都市交通を志望しました。
入社後は半年間、大宮駅で駅員として働き、2023年10月に現在の設備管理所・電気グループに配属となりました。鉄道業界は堅苦しいところというイメージがあったのですが、働き始めてみると先輩方も優しい人が多く、明るくて学びやすい職場でした。設備管理所は他部署と比べて平均年齢が高く、私の父くらいの年齢の方が多いのですが、長年在籍しているからこその話も聞くことができ、仕事をするうえでのアドバイスを多くいただくことができます。年齢が離れているので話題が合わなくギャップを感じることも最初はありましたが、仕事の話だけではなくて、休憩時間や移動中は趣味の話をするなど、組織内の交流を深めて、気軽に話せるような関係性を築けています。
一方で、ひとたび現場に出れば真面目な雰囲気に変わり、安全・安定輸送を確実なものにするために真剣に業務に取り組んでいます。現場作業では、列車が走る走行路に工具やネジを一本でも置き忘れてしまうと、大事故につながりかねません。作業前後には必ず持ち込む工具の数を確認するなど、基本的な行動に対する安全意識も強くなります。
限られた時間のなかでメンテナンスを終わらせる
設備管理所の仕事は設備の保守・メンテナンスです。変電設備・信号設備・通信設備・電路設備・電力設備など様々な設備の保守・メンテナンスをおこなっています。自分たちで行う作業や業者の方に依頼して行ってもらう作業もあります。昼間に行う作業もありますが、多くの作業は夜間ではないと行えません。その中でも作業ができる時間は限られていて、終電から始発までのうち、1:00~4:00の3時間しかありません。その限られた時間のなかで保守・メンテナンスを行わなければならないので、事前の入念な打ち合わせや、迅速かつ丁寧な作業が欠かせません。
日中は、社内・業者の方と直近で行う工事の打ち合わせを行ったり、工事の発注に必要な書類の作成業務を行ったり、工事を依頼する業者の方と現場に行って、こういう所を直してほしい、こういう物を作ってほしいなどの説明もしたりしています。基本的な点検や簡単な工事などは自分たちで直接実施することもあるので、その打ち合わせなども行います。夕方に退社し、夜間作業がある日は23時半にもう一度出社して、翌朝5時15分まで勤務します。通常の業務を夕方まで従事したあと、また深夜から早朝まで働くというサイクルは慣れるまで大変でした。
仕事柄、体を使うことが多いので休日は主に体を休めることに専念していますが、ときには高校時代の友人と食事に行ったり、趣味が合う友人と旅行に行ったりして気分をリフレッシュしています。1〜2ヶ月に1回程度、旅行などの計画を立てることで日々のチベーションアップにつなげています。
自分が育った地域に貢献できる喜び
設備理所の仕事のやりがいは、社内の方々から感謝されること。駅での勤務ではお客さまから感謝の言葉をいただいていましたが、今は運転士や他部署の方から「ちゃんと列車が走れているよ」「設備がちゃんとしているね」といった言葉をいただき、縁の下の力持ちとして働いているという実感がわいてきます。私が担当した照明のLED化工事で駅全体が明るい雰囲気になり、お客さまが快適に利用している姿を見たときも、達成感があり嬉しかったですね。
設備管理所の仕事は、設計業務から社外との交渉、実際の監督、工事の完了確認まで、全部を一人で担当することになります。小さい会社ですが、若い人でも会社の根幹にかかわるようなスケールの大きい仕事をどんどん任せてもらえます。事前の打ち合わせを含めて一年がかりの案件もありますが、その分、やる気がある人はどんどんチャレンジできます。期間が長い分、終わったあとの達成感も大きいですね。
自分にとって“やりたい”と思える仕事を
私にとって「働く」とは、社会・地域に貢献することです。この会社を選んだのも、学生時代に支えてくれた地域に貢献できると感じたためです。自分の仕事が多くのお客さまの生活を支えているという自負を持ち、これからも安全第一を心がけて仕事に向き合っていきます。
近年は多くの就職先があり、どこで働くか悩むことも多いと思います。その中で一番大切にしてほしいのは、自分がやりがいを感じられる仕事を探すことです。仕事は何十年と続けていくものなので、なんとなく働いていてはモチベーションを保つことができません。自分にとってやりたいと思える仕事を見つけ出してください。